「アガサ・オール・アロング」初週の視聴が930万回に到達
2021年のマーベルの限定シリーズ「ワンダヴィジョン」のスピンオフ作品「アガサ・オール・アロング」の第1話が、ディズニー+で初週に930万回の視聴を記録した。
ディズニーが定義する「視聴回数」とは、視聴時間の総合計をランタイムで割ったものを指す。
そのため、このエピソードは約650万時間の視聴時間を達成したことになる。
「アガサ・オール・アロング」の視聴回数は、2023年12月に公開された「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の初週の1330万回や、2024年6月に公開された「ザ・アコライト」の1110万回に匹敵する。
しかし、ディズニーは視聴統計を標準化された期間で提供していないため、正確な比較は難しい。
他の作品と比べると、「アガサ」は2023年8月に公開された「アソーカ」の初週の1400万回には及ばない。
「アガサ・オール・アロング」は、キャスリン・ハーンがアガサ・ハークネス役を務め、ドラマ『ワンダヴィジョン』のその後を描く。
このシリーズはマーベル・スタジオが制作し、ケヴィン・ファイギ、ルイス・デスポジート、ブラッド・ウィンダーバウム、メアリー・リヴァノス、ジャック・シェイファーがエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。
ドラマ出身のヴィランが主人公
「アガサ・オール・アロング」の成功は、マーベルとディズニー+のストリーミング戦略の新たな試金石である。
マーベル作品のスピンオフは、ファンにとって新鮮でありながらも、馴染みのあるキャラクターを活用することでファンベースを引き付け続けている。
しかし本作はアガサ・ハークネスというドラマで初登場したヴィランに焦点を当てた作品となっており、これまでの映画で活躍してきたキャラクターのような知名度は無いという違いがある。
そのためシリーズの成功は、視聴者が単なる続編やスピンオフに期待するだけではなく、独自のストーリーやキャラクターに対する感情移入を求めていることを示唆している。
ディズニープラスは競争の激しいストリーミング市場で、独自の存在感を示す重要な役割を担っている。
特に、異なるシリーズ間で視聴者の関心をどのように引きつけ続けるかが課題である。