『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』北米での興行収入不振のスタートと観客からの低評価

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『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』北米での興行収入不振のスタート

ワーナー・ブラザースの『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、公開初日に4,102カ所の劇場で2,000万ドルを稼ぎ出したが、北米での初週末の興行収入は予想を下回る4000万ドルに止まった。

2019年のDCコミック原作映画『ジョーカー』の続編である本作は、公開初日の予想では5,000万から6,500万ドルを稼ぐと期待されていたが、結果は期待を下回った。
『ジョーカー』1作目は公開初週末に9,620万ドルを稼ぎだしたのに対し、今回の続編は大きく差がついている。

北米では4,000万ドルと期待を大きく下回る成績に終わったが、国際興行収入で推定8,110万ドルのデビューを果たし、世界興行収入では1億2,110万ドルを稼ぎ出した。
しかし、ワーナー・ブラザースがこの作品に巨額の2億ドルを投資したため、問題が残る。
なお、2019年の『ジョーカー』はわずか6500万ドルの制作費で、世界興行収入10億7,000万ドルを超える結果を出した。

オリジナルの『ジョーカー』は、北米で3億3,500万ドル、国際的には7億4,300万ドルを稼ぎ出した大ヒット作で、一時期はR指定映画として最高の興行収入を誇った。
しかし、その記録は『デッドプール&ウルヴァリン』が世界的に13億2,000万ドルを稼いだことで破られた。

ホアキン・フェニックスの演じるジョーカーに加え、今回の『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ではレディー・ガガがハーレイ・クイン役で出演し、物語はジョーカーとハーレイの狂気に満ちたミュージカルとラブストーリーとして描かれている。
レディー・ガガの歌声が劇中で披露されるとともに、ブレンダン・グリーソン、ハリー・ローティー、キャサリン・キーナーが出演するなど、キャストも充実している。

本作『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は調査会社CinemaScoreのアンケートでコミック映画としては史上初の“D”評価をから受け取った。
この記録の前保持者は2015年の『ファンタスティック・フォー』で、その評価は“C-”だった。
前作のトッド・フィリップス監督による2019年の『ジョーカー』は“B+”を獲得していた。

レビューサイト「Rotten Tomatoes」では2024年10月6日時点で、批評家スコア32%、観客スコア31%になっており、前作の批評家スコア62%、観客スコア89%とは大きく差が生まれている。

1作目はフィリップス監督がキャラクターを深く掘り下げ、ホアキン・フェニックスがオスカーを獲得した。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は2024年10月11日に日本で公開される。

 

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』興行成績と作品内容の分析

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の興行成績が予想を下回る要因として、いくつかの観点が挙げられる。
第一に、前作との違いを明確に出し過ぎた構成である点だ。
レディー・ガガの起用とミュージカル要素の追加は斬新な試みだが、前作『ジョーカー』で得たファン層は、その濃厚なキャラクター・スタディを期待していたかもしれない。
これが、意見の賛否を分けている可能性がある。

また、映画の技術面に関して、予算規模の拡大が青天の霹靂となることはないものの、2億ドルという巨額の制作費がどのように活かされているかは、批評家の評価を左右する焦点となっているだろう。
制作費に見合ったビジュアルと新しい演出が見て取れたかどうか、ここが複数の観客にとって評価基準となるだろう。

さらに、ハーレイ・クインというキャラクターの刷新も、ユーザー間で意見を二分していることは否めない。
マーゴット・ロビーの演じたハーレイ像が今や定着している中、新しいハーレイ像を受け入れるかどうかは、多くの観客にとって挑戦であるとも考えられる。
結果として、これが初週末の興行収入に影響を与えている可能性がある。

百聞は一見に如かず、私も鑑賞後に当ブログでレビュー記事を作成予定なのでぜひご覧ください!