『エノーラ・ホームズ3』製作本格化
Netflixの大ヒット映画シリーズの一つである『エノーラ・ホームズ』の次回作の製作が本格化しており、フィリップ・バランティーニ氏が監督を務めることが決定している模様である。
契約はまだ締結されていないものの、主演のミリー・ボビー・ブラウン氏はNetflixの『ストレンジャー・シングス』最終シーズンの撮影が終了次第、本作に参加すると見られており、事実上の次回作となる可能性が高いとされている。
過去2作は、エノーラが有名な兄シャーロック・ホームズ（ヘンリー・カヴィル）の足跡をたどり、ロンドン中で謎を解き明かしていく物語であった。
ナンシー・スプリンガー氏による人気小説シリーズを原作とした本作は、2020年のパンデミックの最中にNetflixで配信が開始され、瞬く間にファンを獲得した。
最初の映画が公開されて以来、Netflixは続編の製作に迅速に取り組んでいる。
『ストレンジャー・シングス』という大ヒットシリーズだけでなく、『エレクトリック・ステイト』など複数のNetflix作品に主演しているブラウン氏との強い結びつきを考慮すると、『エノーラ・ホームズ』シリーズはNetflix幹部が常に優先してきたプロジェクトであると言えるだろう。
新作の詳細は不明であるが、関係者によると、バランティーニ氏の起用を決めたのは、作品をよりダークで、少し大人向けにしたいというNetflix幹部とプロデューサーの意向と合致したためである。
バランティーニ氏は、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が『ハリー・ポッター』シリーズにもたらした変化、つまり最初の2作に比べてダークなトーンを取り入れた作風を、本作にも取り入れたいと提案し、最終的に契約に至ったとされている。
『エノーラ・ホームズ』シリーズの新たな方向性
バランティーニ氏の起用は、『エノーラ・ホームズ』シリーズが新たな方向へと舵を切ろうとしていることを示唆していると言えるだろう。
『ボイリング・ポイント/沸騰』のようなバランティー二史の監督作品に見られる、緊迫感あふれる演出やリアリティのある描写は、これまでの『エノーラ・ホームズ』シリーズとは異なる雰囲気を醸し出すことが予想される。
また、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を参考にしたという点からも、単なるミステリーにとどまらず、登場人物たちの内面的な葛藤や社会的な問題にも焦点を当てた、より深みのあるストーリー展開が期待される。
バランティーニ氏のこれまでの作品に見られる社会派的な視点が、『エノーラ・ホームズ3』においてどのように反映されるのか、注目すべき点である。
https://tcinemat.com/movie/enola-holmes-3-update
https://deadline.com/2024/11/enola-holmes-3-philip-barantini-director-millie-bobby-brown-1236183418/
