ランス・オッペンハイム、A24と共にフィクション映画へ進出

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ランス・オッペンハイムの『Primetime』

ドキュメンタリー映画監督として名高いランス・オッペンハイムが、次回作でフィクションの世界へと挑戦することが明らかになった。
新作『Primetime(原題)』は、A24が制作・出資を行い、プロデューサーにロバート・パティンソンも名を連ねているという。
映画のジャンルやプロットについては詳細が明かされていないものの、本作は犯罪の裏社会に立ち向かうジャーナリストがテレビの世界を一変させる物語であるとされている。
情報筋によれば、このプロジェクトは2000年代に放送されたリアリティショー『To Catch a Predator』やそのホストであるクリス・ハンセンに触発されていると聞かれているが、スタジオ側からの公式な確認はない。
このショーでは、司会者のクリス・ハンセンが隠しカメラを使って、未成年との不適切な関係を持つことを目的とした犯罪者を家に誘導し、逮捕する様子が描かれていた。
さらに、パティンソン本人が出演するという説も浮上しているが、現時点では契約は結んでいないとの指摘もある。

オッペンハイムは、最近話題となったHBOオリジナルのドキュメンタリーシリーズ『Ren Faire』を指揮しており、アメリカ最大のルネサンスフェスティバルの支配権を巡る争いを描いた。
彼の二作目の長編ドキュメンタリー『Spermworld』は、精子提供者、受取者、彼らを結びつける市場の物語を追い、FXとHuluで今年3月に公開された。
さらに評価の高い初長編ドキュメンタリー『Some Kind of Heaven』は、ダーレン・アロノフスキーとニューヨーク・タイムズによって制作され、2020年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、マグノリア・ピクチャーズを通じてリリースされた。
また、最近マット・リーブスの『The Batman』に主演したパティンソンは、ボン・ジュンホ監督の暗いコメディタッチのSF映画『Mickey 17』の公開が控えている。

 

フィクションへの転身とジャーナリズムの影響

オッペンハイムがフィクションへと転身することは、彼のキャリアにとって大きな挑戦でもあるが、それはまた新境地を切り開く可能性を秘めている。
この作品『Primetime』は、ジャーナリストが犯罪の闇を暴く過程を描き出すことで、視聴者にジャーナリズムの重要性を再認識させることが期待されている。
『To Catch a Predator』は多くの視聴者に衝撃を与えた。
しかし、その裏には、犯罪防止と倫理に関する複雑な問題が潜んでいる。
オッペンハイムはこの点をどのように描き、視聴者にどのようなメッセージを届けようとしているのかが注目される。
さらに、パティンソンをはじめとする優れたキャストとクリエイティブチームの協力により、本作は新しい形のフィクション作品として、視覚的にも内容的にも革新性を持つことが望まれる。
それにより、オッペンハイムの独自の視点とその表現力がどのように発揮されるのかが今後の重要なポイントである。