カイル・チャンドラーがハル・ジョーダン役に？
2006年に発表されたHBOのGreen Lanternシリーズプロジェクトが、ついに次の段階へ進んでいる。
Deadlineによると、モンスターバースの『ゴジラ』で知られるカイル・チャンドラーが、2011年版の映画でライアン・レイノルズが演じたハル・ジョーダン役に内定したとのことだ。
この新シリーズ『ランタンズ』は、オザークのクリス・マンディと、ウォッチメンのデイモン・リンデロフ、そしてコミック界のレジェンド、トム・キングがタッグを組んで制作される。
『ランタンズ』は、DCコミックスの伝説的なランタンの一人、ハル・ジョーダン（チャンドラー）と、まだキャスティングされていない新人ランタンのジョン・スチュワートを中心に展開する予定である。
新シリーズは、『トゥルー・ディテクティブ』スタイルでアメリカ中西部を舞台にした殺人事件の謎を追う二人の物語として構想されているという。
何が起こるかはまだ不明だが、13年前のレイノルズ版の不評に終止符を打ち、革新を図ることが期待されている。
シリーズは当初、2020年にセス・グラハム＝スミスとグレッグ・バーランティがプロジェクトに関与して始まった。
2021年にはフィン・ウィットロックとジェレミー・アーヴィンがランタンのガイ・ガードナーとアラン・スコットとしてキャスティングされたが、スペースオペラとしての展開が計画されていた。
それがついに実現しそうで、作家陣とキャストも見事に整ってきている。
今後、チャンドラーがハル・ジョーダンとして確定し、ジョン・スチュワート役がだれになるか、ますます楽しみである。
『ランタンズ』への期待と新生DCユニバースへの影響
新しいグリーンランタンシリーズは、ジェームズ・ガンとピーター・サフランが主導する新生DCユニバースの中で、最初の大型プロジェクトの一つとされている。
このシリーズが抱える最大の魅力は、単なるスーパーヒーロー作品ではなく、より深みのある物語へと進化を図ろうとしている点にある。
コミックで前面に出される壮大な宇宙観を持ちつつも、地球上の生活や人間ドラマを描くことにより、多層的なストーリー展開が期待される。
これは、近年のドラマ『ウォッチメン』や『ザ・ボーイズ』が示したような、スーパーヒーロー作品における新たな方向性である。
チャンドラーの参加が正式に決定すれば、彼の持つシリアスでありながらも親しみやすいキャラクターは、制作陣が目指すリアリティーと共感を作品にもたらす重要な役割を果たすことだろう。
この『ランタン』は、今後のDCユニバースの方向性をも示すものとして、ファンに重要なインパクトを与えることが期待される。
オールスターのキャストとクリエイティブチームがこの挑戦をいかに成功させるのか、注目が集まる。
