Netflix映画【THE GUILTY/ギルティ】ネタバレ感想•考察

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ギルティのロゴ レビュー

こんにちは!
今回は、Netflixで配信されている映画【THE GUILTY/ギルティ】のネタバレ感想をお届けします。
本作は、ジェイク・ギレンホールの演技が見事な、スリラー映画です。
まずは、本作の基本情報を振り返りましょう!

 

Netflix映画【THE GUILTY/ギルティ】の基本情報

あらすじ
ある事情により現場を離れ、緊急司令員として勤務する刑事が受けた1本の通報。電話の向こうの被害者を救うため必死で策を練る彼を、思わぬ真実が待ち受けていた。Netflix

アントワーン・フークワ監督

本作の監督を務めたのは、アントワーン・フークワ監督です。

アントワーン監督は、デンゼル・ワシントン主演の【イコライザー】シリーズや、【マグニフィセント・セブン】を手掛けたことで有名です。

実は、アントワーン監督の作品で、ジェイク・ギレンホールが主演を務めたのは本作が初めてではありません。
2015年に公開されたアントワーン監督が制作した映画【サウスポー】でも、ジェイク・ギレンホールが主演を務めています。

ジェイク・ギレンホール

対応するジェイク・ギレンホール

本作で主演を務めたのは、ジェイク・ギレンホールです。

ジェイク・ギレンホールは【ナイトクローラー】や、【スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム】で知られています。
性格の違うキャラクターを上手く演じることが出来る俳優でもあります。

 

デンマークのオリジナル映画をリメイクした作品

オリジナル版ギルティ

本作は、2018年にデンマーク映画を、ジェイク•ギレンホール主演でリメイクした作品です。

デンマーク映画版は、第91回アカデミー賞外国語映画賞の最終選考9作品に残る快挙で、観客からも高い評価を受けました。
本作は、そんなデンマーク映画をNetflixが、ジェイク・ギレンホール主演でリメイクした作品です。

それでは、ネタバレ感想・考察にいきましょう!

ここから先は【ギルティ】のネタバレを含みます。
 

Netflix映画【THE GUILTY/ギルティ】ネタバレ感想・考察

ほぼ、ジェイク・ギレンホール

歩くジェイク・ギレンホール

本作の注目ポイントとしては、なんといってもキャラクターの少なさでしょう。

90分間のほとんどをジェイク・ギレンホールが演じ切りました。
ジェイク・ギレンホールが好きな私としては、ありがたい限りです(笑)

というのはさておき、やはり、90分間を殆ど一人で演じ切るというのは、俳優の演技力が試される作品とも言えます。
ここで、声のみで人間ドラマを盛り上げた人々をみてみましょう。

まずは、ジェイク演じるジョーに助けを求めてきた女性で、後に精神病であることが判明したエミリーを演じたのは、ライリー・キーオです。
ライリーは、祖父がエルビス・プレスリーです。
最近では、Netflixオリジナル映画【悪魔はいつもそこに】で、サンディ・ヘンダーソンを演じました。

そして、エミリーの元夫のヘンリーを演じたのは、ピーター・サースガードです。
ピーターは、アントワーン監督が制作した【マグニフィセント・セブン】に出演しています。
ロバート・パティンソン主演の映画【ザ・バットマン】への出演も決まっています。

ジョーが電話越しに偶然再会した、ビル・ミラー軍曹を演じたのは、イーサン・ホークです。
イーサンは【トレーニングデイ】でアカデミー助演男優賞にノミネートされた俳優です。

電話越しではありますが実力のある俳優陣が多数参加していることが分かります。

このように、実力のある人が声のみで演じているのも、本作の面白い特徴だと思います。

わずか11日間で撮影された

本作の驚くべきポイントの1つとして、わずか11日間で撮影されたということがあります。

本作の撮影が始まったのが2020年10月、つまりコロナ禍で撮影されました。
そのため、撮影中の感染対策は勿論、撮影期間の短縮も必要だったのかもしれません。

移動が少ない本作ですが、11日間で撮影を終えるとは凄いです(笑)

監督はバンの中にいた


本作はコロナ禍で撮影されました。
そんな中、アントワーン監督に近い誰かが陽性反応を示したため、アントワーン監督はバンの中で監督をすることになりました。
このような特殊な状況で、臨機応変に対抗することが出来たクルーの努力が本作を支えています。

少ない情報量だからこそ出来るトリック

本作では、エミリーの通報から始まる誘拐事件がメインですが、トリックが単純でありながら、上手く騙されてしまいました。

通報者が女性のエミリーであること、そして犯罪歴がある元夫のヘンリーという情報から推測すると、ヘンリーを犯人だと考えてしまう人も多いかと思います。

これは、映画では女性が被害者になる事が多いことを逆手に取った上手いトリックだと思います。

私は、オリジナル版を観たことが無いからこそ、騙された時の衝撃は凄かったです。

正確に言えば、真実が明かされる前に「あれ?もしかして!?」となった瞬間からの動揺が、ジェイクの演技も合わさって凄かったです(笑)

 

蛇の正体

本作でも衝撃的な場面の1つが、エミリーの「オリバーは、おなかに蛇がいたから泣き止まなかった」というセリフです。
この『蛇』とは一体、何なのでしょうか?

恐らくこれはの事を指していると考えられます。
しかし、オリバーが途中で意識を失うなどし、泣き止んだ為、最悪の事態は免れたようです。

物語終盤ではオリバーがICU(集中治療室)にいることが説明されました。

ジョーの真実

うつむいたジェイク・ギレンホール

本作で、エミリーの誘拐事件の他にある問題として、ジョーの公聴会があります。

これは、ジョーが銃を持った少年を殺害してしまった事が発端であることが物語のラストで明らかになります。
この、警察官が子供を殺害してしまう問題は度々報道され、その度に議論されます。

作中でも、ジョーが怒りっぽい性格であるを示す場面がいくつか登場します。
物語のラストでは、ジョー自身も「イライラしていた」と語っており、ジョーの性格が引き起こした事件だったようです。

ジョーは相棒のリックと話を合わせ、有利になる供述を計画していたようですが、最終的には真実を話してほしいとリックに言いました。

この問題は、作中で電話越しに推理をするジョーに対して、観客が映画を通してジョーが何をしたのか推理をするという、ある意味ジョーの追体験をしているとも考えられます。

作中ではエミリーを助けるために奮闘するジョーを、観客は無意識に、罪を犯していない人間だと認識していたかもしれません。
これは、エミリーを被害者であると錯覚していたジョーと重なる部分があります。

総評

本作は、単純でありながら、良くできたトリックを使った映画でした。

観客の先入観を利用したトリックには騙される人も多いと思います。
そして、本作ではこのトリックと共に、警察官の問題も描いていました。

本作ではこの問題を、ラストの短い時間ではありますが、ジェイク・ギレンホールの演技も相まって、とても印象的に描いていました。
映画全体を通して、娘を思い、被害者を助けるために奮闘する主人公として描きつつ、問題を起こした警察官としての側面をあらわにすることで、加害者にも知られていない別の側面があるということを示していると感じました。
これは、犯罪歴がありながら、元妻のエミリーと子供のために努力するヘンリーからも分かることです。

この映画では、人間の印象的なトリックを使った人間の2面性を知ることが出来る作品です。

私はデンマーク映画版を観たことが無いので、本作との違いなどを確認して観たくなりました(笑)

 
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さいごに

いかがだったでしょうか。

本作は、デンマーク映画をリメイクした作品です。

ジェイク・ギレンホールの演技が素晴らしい作品でした!

最後までお読みいただきありがとうございました!