Netflix【ロック&キー】シーズン1_ネタバレ感想・考察_魔法の鍵を巡る3兄弟の運命とは

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ロック&キーのロゴ レビュー

こんにちは、シネマトレンドです!

今回は、Netflixで配信中のダークファンタジー【ロック&キー】シーズン1のネタバレ感想・考察をお届けします。
【ロック&キー】は、『IT』や『シャイニング』などで知られる小説家のスティーブン・キングの息子「ジョー・ヒル」のコミックが原作です。

本作は、父親を殺害され、父親の実家があるマセソンへ引っ越してきた4人家族に立ちはだかる、魔法の鍵を巡る作品です。

まず始めに、【ロック&キー】の基本情報を確認しましょう!

 

【ロック&キー】の原作・キャスト

先ほどもお伝えした通り、【ロック&キー】の原作はスティーブン・キングの息子「ジョー・ヒル」のコミックが原作です。
予告編

父親を殺された3人の子供たちが、母親とともに引っ越してきた先祖伝来の土地には、不思議な力を解き放つ魔法の鍵と秘密がたくさん隠されていた。Netflix

タイラー・ロック(コナー・ジェサップ)

 

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ロック家の長男のタイラーを演じたのは、コナー・ジェサップです。

コナーは【フォーリングスカイズ】や【アメリカンクライム】の出演で知られています。
2019年にはゲイであることをカミングアウトしています。

キンジー・ロック(エミリア・ジョーンズ)

 

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ロック家の長女のキンジーを演じたのはエミリア・ジョーンズです。

エミリアはイギリス出身で、2002年生まれです!
【ロック&キー】で主演を務めたことにより、今後のキャリアが期待されます!
これまでは、【ゴーストランドの惨劇】や、イギリス出身ということもあり、イギリスの長寿ドラマ【ドクター・フー】へ出演しています!

ボード・ロック(ジャクソン・ロバート・スコット)


3兄弟の末っ子で、ボーディの愛称で呼ばれているボード・ロックを演じたのは、ジャクソン・ロバート・スコットです。

ジャクソンは、スティーブン・キング原作の【IT】シリーズのジョージーが有名です。
少ない登場時間ではありますが、黄色のレインコートと共に強烈な印象を与えました。

本作でも、ボーディが大きな声をあげると頭の隅にジョージーが現れてました(笑)

ジャクソンは他にも、【プロディッジー】でも主演を務めています。

ニーナ・ロック(ダービー・スタンチフィールド)


ロック家の母親であるニーナ・ロックを演じたのは、ダービー・スタンチフィールドです。

ダービーは、ドラマ【スキャンダル】のアビーとして有名です。

 

スコット・カヴェンディッシュ(ペトリス・ジョーンズ)

 

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映画製作をしており、キンジーを常に気にかけているスコットを演じたのはペトリス・ジョーンズです。

ペトリスは、Netflixの【i BOY】で知られています。
ロック&キーの出演により、今後が期待されます!

ジャッキー・ヴェーダ(ジュヌヴィエーヴ・ケーン)

 

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タイラーと付き合うことになるジャッキーを演じたのはジュヌヴィエーヴ・ケーンです。

Youtubeで公開されたドラマ【インパルス】に出演しています。
【インパルス】は2008年に公開された映画【ジャンパー】の続編として制作されました。

ここから先は【ロック&キー】シーズン1のネタバレを含みます。

【ロック&キー】シーズン1のネタバレ感想・考察

ティーン向けダークファンタジー

キンジーとスコット

本作を観て一番に感じたのは、ティーン向けを意識したダークファンタジーであるということです。

魔法の鍵を巡る3人の兄弟の物語という、ナルニア国物語のような作品です。
しかし、本作がティーン向けであることが、好き嫌いを大きく分ける要因になっていると感じました。
その理由として、作品を評価する時に重要視する点の違いです。

1つの見方として、世界観や演出など、視覚での情報を重要視することです。

その面で観ると、本作は魅力的な魔法の鍵や、楽しい高校生活などティーン向けファンタジー作品として必要なものが揃っています。
そういった演出や、世界観を重要視すると、本作は楽しめると思います。

2つ目の見方は、ストーリーや、物語の流れを重視することです。

この点を重視すると、本作は良いとは言えないと思います。

ストーリーや物語の流れがイマイチ

タイラーとボード

気になった点の1つとして、鍵の存在です。
本作で重要な要素である魔法の鍵ですが、ほとんど使われることがありません。

ほぼ毎話ごとに登場する魔法の鍵ですが、登場したエピソード以外では多くの鍵が使われることがありません。
今こそあの鍵を使う場面だ!!というシーンでも鍵は使われません。

鏡の鍵に関しては、あれほど危険な香りと謎を残した割に、序盤以降登場することがありませんでした。
絶対、ドッジを閉じ込める切り札になると思っていました。
もしかしたら、シーズン2以降でその力を発揮するのかもしれません。

しかし、そこで心配しているのが、忘れた頃に登場することです。
他の作品では、忘れた頃に登場して盛り上がりに欠けてしまったことがありました。
後から見せ場があるならば、セリフや演出で登場させるなど、常に一定の期待値を維持し続けてほしいです。

唯一存在感を放っていたのが、頭の鍵と火をおこすことが出来るマッチ鍵です。
それ以外の幽霊になれる鍵や、明らかに強大な力を秘めたオルゴールを開ける鍵は忘れ去られたかのように登場しません。

2つ目として、キャラクターの性格です。

中でも特に長女のキンジーです。

キンジーは、物語の序盤で自分から恐怖を取り除きましたが、そこからキンジーが変わってしまいました。
引っ越す以前のキンジーの性格を知りませんが、恐怖を取り除いてから、大胆な行動が目立つようになりました。

良く調べもせずに洞窟に行き、友人を巻き込んだり、鍵を慎重に扱うと決めたそばからイーデンをオルゴールで操る、さらには2人の男子と付き合った挙句、2人同時に付き合おうと言いだしたり、シーズン1ではキンジーの悪い部分が目立っているように感じました。

キンジーは【インサイド・ヘッド】を観たことが無いのでしょうか。

逆に、ボーディと、人形仲間のルーファスのコンビは作品に良い印象を与えていました。

その理由として、2人とも純粋なキャラクターであることが考えられます。
純粋なキャラクター故に目標が鍵を守るという一点に集中できているのです。

それに対して、タイラーやキンジーは高校生活との両立、ニーナは夫の過去や飲酒問題が付きまとう為、鍵の事に集中できていないのです。

話数が進むにつれて徐々に鍵に集中していきましたが、全10話の中で、大きな時間を鍵以外のことに使ってしまったのがテンポの悪さの原因だと考えられます。

学校生活+アルファの作品は【ハリー・ポッター】や【glee/グリー】、同じNetflix作品では【セックス・エデュケーション】など多く存在し、成功しているものも多くあります。

【ハリー・ポッター】では魔法、【glee/グリー】ではミュージカルが、学校生活+アルファだと言えます。
【ロック&キー】では、魔法の鍵がアルファ要素です。

では、【ロック&キー】はなぜ、微妙なストーリーになってしまったのでしょうか。

それは、学校生活と、アルファ要素の距離感だと思います。

上記の成功した作品は、学校生活とアルファ要素が密接に関係しています。
しかし、【ロック&キー】は魔法の鍵を巡る物語と、学校での物語の距離が開きすぎているように感じます。

つまり、1つの作品で2つの物語を展開しているような感じです。
学校生活と魔法の鍵の2つの物語を上手く同時進行できるのであれば良いのですが、シーズン1では出来ていないと感じました。

しかし、シーズン1の終盤では魔法の鍵の存在を知る人々が増えてきており、シーズン2では魔法の鍵にもっとフォーカスされるかもしれません。

ここまでを考えると、シーズン1は全10話というドラマとしては短い話数のため、シーズン全体を通して作品の説明に使ったのかもしれません。

 

ティーンエイジャーがメインキャラクターだからこそ生まれる問題

ロック&キーのメンバー

これは、ティーンエイジャー(10代)がメインキャラクターだからこそ生まれる問題です。
その問題とは、浅はかな考えで動いてしまうことです。

本作は大人になると記憶が消えてしまうという現象があるため、大人は基本的に本編には参加しません。
そのため、良くも悪くもティーンエイジャーの思考で物語は展開していきます。

1人でもハーマイオニーみたいな賢い人がいれば、とは思ってしまいました(笑)

明かされていない謎

ドアを開けるサム

本作では多くの謎が生まれたので、一度整理しましょう!

1つ目に、鍵の番人として頭の鍵を守っていたはずのエリンですが、ボーディが頭の鍵を見つけた場所が掃除機のフィルターの中でした。

これは、今後説明されるのでしょうか。

2つ目に、幽霊になったサムです。ロック家の父親を殺害したサムですが、最終的に幽霊になれる扉を開けたあと、体が回収されてしまい元に戻れなくなってしまいました。

これはサムが亡くなったことを表しているのでしょうか。

今後、再登場はある気がします(笑)

こだまの鍵

井戸を覗くボード

本作で気になったのが、こだまの鍵です。

エリーはルーカスを生き返らせるためにこだまの鍵を使いました。
エリーは、蘇ったのが過去の人格とは違ったから使わないようにしたと言っていました。

しかし、これは違うのではないでしょうか?

蘇ったルーカスは生前から悪魔のような何かに憑りつかれており、蘇ってからもそれが憑りついたままだったので人格が違うのではないでしょうか。

なので、憑りつかれていない人を蘇らせた場合は正常によみがえるのかもしれません。

これを父親に使うのでしょうか。

しかし、死者を蘇らせるときは、2度目のお別れが付きものなので今から警戒してしまいます(笑)

総評

本作は、ティーン向けファンタジー作品だと感じました。

しかし、テンポの悪さやホラー要素の弱さが好き嫌いを分ける作品かもしれません。
個人的には、物語のテンポの悪さが気になりました。

最初はダークファンタジーだと思っていたのですが、物語が進むにつれてダーク、ホラー要素が薄れていってしまい、ティーン向けファンタジー作品になってしまったのが残念です。

しかし、シーズン1の全体的な印象としては、作品の世界観の説明に重点を置いていると感じたので、シーズン2に期待してみます(笑)

 

さいごに

いかがだったでしょうか。

今回は、Netflixで配信されているドラマ【ロック&キー】シーズン1のネタバレ感想・考察をお届けしました。
【ロック&キー】は現時点でシーズン3まで制作が決定しています!

最後までお読みいただきありがとうございました!