ラブデスロボットシーズン2第3話【ポップ隊】徹底解説レビュー

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ポップ隊の画像 レビュー

今回は、Netflixで5月14日に配信開始した大人向け短編映像作品集のラブデスロボットシーズン2の第3話であるポップ隊の徹底解説レビューをしたいと思います!

既に他の作品の徹底解説レビューを上げているので、是非そちらもご覧ください!

 

 

ポップ隊のレビューをする前に

ポップ隊の監督について

ラブデスロボットのシーズン2の3話は、スチームパンク風の近未来で生きる不老不死の人々を描いた作品です。
この作品を監督したのは、Jennifer Yuh Nelsonさんです。

この方の特に有名な作品として【カンフーパンダ2】、【カンフーパンダ3】です!
ジェニファーさんはこれらの2作品で監督を務めています。

さらに、カンフーパンダの1作目ではストーリーの責任者を務めています。
これらのことから分かる通りアニメーション作品が得意な監督です!

ポップ隊の原作について

実は【ポップ隊】には原作が存在します。
それは2006年の短編小説のPop Squad(ポップ隊)です。

この小説はPaolo Bacigalupi(パオロ・バチガルピ)さんによって書かれました。

この方の代表作としては、2009年に公開された長編小説、The Windup Girl(ねじまき少女)や、今回の話の原作でもあるPop Squadを含んだ小説集Pump Six and Other Stories(第六ポンプとその他のお話)があります。

その中でもThe Windup Girl(ねじまき少女)は、日本でも有名なFlowers For Algernon(アルジャーノンに花束を)という小説を制作したDaniel Keyes(ダニエル・キーズ)さんも受賞したNebula Award(ネビュラ賞)を受賞しています。

その他にもパウロさんは多くの賞を受賞しています。

ネタバレなしレビュー

この話を最初から理解するのは正直に言って難しいと思います。

第2話のレビューでも書いたのですが、ラブデスロボットでは世界観が細部まで作りこまれているため理解するのに時間がかかるのです。

今回の場合は、原作となる小説が存在するため小説を読んで初めて世界観を最後まで読み取ることが出来るとも言えます。

第2話の氷は、兄弟にフォーカスして制作されていたため、その他に登場するものは分からなくても大丈夫でした。
しかし、ポップ隊は主人公の職業世界観が物語に影響を与えます。

それが分かった時は複雑な感情になると思います。

このポップ隊は、私にとってシーズン2の中でお気に入りの作品の1つになりました。

今まで1話、2話と独特なキャラクターデザインが続いてきましたが、今回のポップ隊はリアルなCGですので感情移入しやすいかもしれません。

是非ご覧ください。

 

ネタバレありレビュー

では、ネタバレありでレビューをしていこうと思います。
正直に言って私は世界観を理解するのに時間がかかりました。

今考えればたくさんのヒントが隠されていましたね。

たとえば骨董品店でのちにメラニーという子供を育てていた女性のEve(イヴ)が買ったおもちゃの列車は200年以上前のものだと説明されていました。

その他にも、20年の歳月をかけて単独公演を開催し難曲を歌い上げたと赤いドレスのアリスが言っていました。
更にアリスは、

再生療法をやめるなんて、この世界の何が不満なのかしら」

と言っています。

これらの事から推測するに、再生療法により不老不死を手に入れた人類は、人口の増加を防ぐために子供を育てることを禁止したということでしょう。
中国で行われていた1人子政策を思い出させます。

確かに、不老不死を人類が得ると人口問題は必ず出てくると思います。

火星のような新しい星に移住する必要が出てくるでしょう。

もし、他の星に移住することが出来なければ【ポップ隊】のように子供を育てることが違法になるかもしれません。
密かに子供を育てていたイヴは218年以上生きていく中で多くのものを見てきたと言っています。
しかし娘のメラニーを通して見る世界は全てが新鮮に見えると語っています。

この言葉は不老不死ではない私たちでも理解することが出来ると思います。
しかし、そこにがあることのは大きいと感じます。

その時自分が、法を破ってでも子供を取るか、不老不死として生きていくかは一人一人で違った答えが出てくると思います。

哲学的な問いになりそうなのでこの辺にしておくのですが、この話は深くまで考えさせられる話です。

さて、この物語で子供の存在に葛藤する刑事のブリッグスを演じたのは、Nolan north(ノーラン・ノース)さんです。

ブリッグス

実は、ノーランさんは今回の【ポップ隊】がラブデスロボットの初出演ではありません。
シーズン1の第8話【目撃者】と、第11話【ゴミ捨て場】でも声優を務めています。

さらに2020年に発売されたゲーム【Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)】では、アイアンマン(トニー・スターク)の声も担当しています。

様々なキャラクターを担当する実力派なのです。

そして、赤いドレスを身にまとい見事なオペラを披露したアリスを演じたのはNetflixオリジナルドラマ【デアデビル】で暗殺者のエレクトラを演じたことで有名なÉlodie Yung(エロディ・ユン)さんです。

アリス

ラブデスロボット】と、【デアデビル】はどちらもNetflixオリジナルということもあり、Netflixと縁がある女優さんと言えそうですね。

今回の【ポップ隊】を観て、原作小説が読みたくなってきました。

原作小説では、さらに詳細な物語が書かれていると思うので【ポップ隊】の理解をより深めることが出来そうです。

おわりに

今回はラブデスロボットのシーズン2の第3話であるポップ隊をレビューしました。
いかがだったでしょうか?

ラブデスロボットのシーズン2は全8話で構成されているオムニバス形式です。
既に他の作品の徹底解説レビューを上げているので、是非そちらもご覧ください!

 

最後までご覧いただきありがとうございました!