『スイート・トゥース: 鹿の角を持つ少年』シーズン2ネタバレ感想_囚われたハイブリットの行く末とシーズン3の考察

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スイート・トゥースシーズン2のアイキャッチ レビュー

『スイート・トゥース』シーズン2は謎の疫病と共に誕生した「ハイブリッド」の人間の交流、そしてパンデミックの世界の行く末を描いていました。
シーズン1は序章のような感じで進んでいきましたが、シーズン2では本格的にパンデミック後の人間の生活やハイブリッドと人間の関係が描かれています。
物語が深刻になるごとに、シーズン1のほのぼのとした雰囲気からシリアス調に変わっていきます。
特に今シーズンは可愛いハイブリッド達がいながら、常に気を抜けない緊張感がありました。
シーズン1が配信されたのは2021年なので、2年ぶりの新シーズンとなります!
シーズン1のネタバレ解説も書いているので、是非そちらもご覧ください。


ということで今回は『スイート・トゥース』シーズン2のネタバレ感想と考察をお届けします!

【スイート・トゥース: 鹿の角を持つ少年】概要

【原題】
Sweet Tooth
【日本公開】
2023年4月27日
【原作者】
ジェフ・レミア
【キャスト】
ノンソー・アロジー、クリスチャン・コンベリー、アディール・アクタル、ダニア・ラミレス、ステファニア・オーウェン、アリザ・ヴェラーニ、ジェームズ・ブローリン、ニール・サンディランズ、ウィル・フォーテ、etc
大惨事により荒廃した世界。人間とシカのハイブリッドとして生まれた愛らしい少年は、不愛想だが頼りになる男とともに、家族と故郷を捜す壮大な冒険に乗り出していく。

おすすめポイント

シーズン1で囚われてしまったガスとウェンディたちハイブリッド、そしてエイミーとビッグマンは子供たちを助けるために動き始めます。
今シーズンはアボット将軍に立ち向かうガスたちの物語になるので、シーズン1のようなパンデミックの中のほのぼのとした雰囲気はあまり感じられません。
常に手に汗握るシーズン2は、作中のパンデミックによって分断された世界がより細かく描かれました。
続きが気になるシーズン1のラストからすぐに始まるシーズン2は、一つのチャプターの終わりを見ることができます。

ここから先は【スイート・トゥース: 鹿の角を持つ少年】シーズン2のネタバレを含みます。
 

ネタバレ感想

シーズン1ではハートフルドラマのようなほのぼのとした雰囲気がありましたが、シーズン2ではそのような雰囲気は少なくなり、肩に力が入るような緊迫した場面が続きました。
シーズン1でアボット将軍に捕まったガスの立場からも本作が温かい雰囲気に包まれることはないと思えます。
それにしてもここまでシリアスにできるのだと少し驚きました。
本作がどの年齢層をターゲットにしているのか分かりませんが、思ったよりも残酷な表現や重いシーンなどがあったため、今後の展開がより一層楽しみになりました。

深まる溝

ガスとアボット将軍

本作は謎の疫病により突如誕生した「ハイブリッド」と呼ばれる、人間と動物が融合した姿の子供が誕生します。
ここで大人たちはハイブリッドこそ疫病の元凶だと考え、忌み嫌います。
シーズン2ではこの溝がさらに深まっていたように感じました。
そもそもハイブリッドが誕生したのが9年前です。
ここまで年月が経つと、人それぞれ固定化された考えというのが生まれてくるのでしょう。
例えばアボット将軍率いるラストマンは「人間ファースト」を掲げており、ハイブリッドを人間として見ていませんでした。
一方、エイミーやビッグマンのような、ハイブリッドを1人の人間として見ている人もいます。
この、人間サイドとハイブリッドサイドの溝が深まっていると思います。
まだ生まれてから9年しかたっておらず、最年長のガスでも10歳です。
この歳では本来、自分の立場を主張することは困難ですし、聞く耳を持つ大人も少ないかもしれません。
そんな彼らは治療薬のためのモルモットという認識も生まれており、意見を発信する場がないというのも1つハイブリッドの障壁となっています。
しかし、ガスはこんな状況でも自分の主張を発信することを選択しました。
アボット将軍が地域のリーダーを集めてプレゼンをしていた場面が特に印象的ですね。
ここのガスには感動しました。
あのまま逃げることもできたかもしれません。
しかし、あえてベールを抜けて人間社会へ訴えを起こすことを選択したガスに非常に感心しました。
ガスは研究によって生まれたハイブリッド1号のため、最年長の10歳です。
他のハイブリッドが捕まっている動物園で、これまで他のハイブリッドと出会うことが無かったガスは最年長としての責任が生まれたのかもしれません。
ガスの表情から、自分と同じ子供達に出会えたことの嬉しさというのも感じました。
しかし、このガスもラストマンからしたら治療薬を作るためのモルモットに過ぎません。
現時点で治療薬の秘密のレシピが「ハイブリッド」であるということは公になっていませんが、それが周知の事実になったとしても、このハイブリッドと人間の溝というのはより深まると思われます。
しかし、そうした状況でもガスのようなハイブリッドの代表として意見を発信してくれる人がいるというのは心強いです。

 

ボビーとハイブリッドの境界線

雨に打たれるボビー

シーズン1でも少し登場し、シーズン2では本格的に活躍したウッドチャックのような見た目のボビーが有能過ぎました。
ボビーは穴を掘ることが可能で、そのおかげで簡単に檻から脱走することもできていました。
小さな穴から脱走した時は『ショーシャンクの空に』みたいなことになっていたのも笑いました!
ボビーがとてもかわいいと思うのは私だけでしょうか?
その理由としてはボビーの外見にあると思います。
ボビーは他のハイブリッドと比較しても動物としての特徴が大きく外見に現れています。
喋り方もぎこちなく、動物の特徴を持った人間というよりも、人間の特徴を持ったウッドチャックというように、動物が本来の姿であるようにも感じます。
そしてこれがボビーを可愛いと思う要素の1つだと考えられます。
ボビーの可愛さはマスコット的な可愛さなんですよね。
これがもっと人間よりだったらここまでの可愛さは無いかもしれません。
ここで気になったのが、ハイブリッドの外見と作中での扱いです。
今シーズンでは犠牲となるハイブリッドが何人か登場します。
例えば、ガスが初めて捕まった時にカメレオンのハイブリッドがいませんでした。
その後、無線を送ろうとしていた時にケースに入ったそのハイブリッドを発見します。
既に実験が行われた後だったのです。
このカメレオンのハイブリッドもボビーと同様、人間よりもカメレオンに近い外見でした。
もはやこの外見では、生きてるうちにガスと合わせなかったのは観客を驚かせるためとも感じます。
他にも、研究所で出会ったワニのハイブリッドはアディ医師の研究で犠牲になりました。
このワニのハイブリッドも人間というよりもワニに近かったです。
このように、犠牲になるハイブリッドが動物に近いんですよね。
それも、猫や犬のような多くの人に人気であろう動物ではなく、爬虫類のような好みが分かれる動物です。
実際、私は爬虫類が苦手なのであまり彼らに感情移入ができませんでした。
これは爬虫類だからという理由の他に、よく知らないからというのも考えられます。
実際2人ともガスと親しくなったわけではないです。
その状態で犠牲になったから悲しいと感じるのは難しいです。
これを考えると、次回以降のシーズンで親しいハイブリッドの犠牲者が出る可能性を考えてしまいますが、その時が来るのが怖いです。
この、ハイブリッドの外見というのは本作で、人間から見たハイブリッドのイメージと似たものなのでしょうか?
前述のようにハイブリッド側に付く人間と、人間ファーストを掲げるラストマンのような勢力がありますが、ラストマンからみたハイブリッドは私たちがボビーやカメレオンのハイブリッドを見るイメージに近いのかもしれません。
私たちはガスと一緒に多くのハイブリッドと出会ってきましたが、作中の人間からすればハイブリッドは馴染みのないものです。
キャラクターの外見は大事だというのがここでよくわかります。

アディはどうなるの?

アディ医師

シーズン1では酷い目に合い続けた医師のアディですが、シーズン2では今後が心配になるような場面が多々見られました。
最初はアボット将軍に捕まって、疫病にかかってしまった妻を救うために研究していましたが、いつしかその研究にとらわれてしまっていました。
アボット将軍がアディを睡眠不足にすることで精神的に支配しようと考えたのか分かりませんが、結果的にアディは研究の虜になりました。
最初はガスに対しても優しく接しており、アディならハイブリッドを助けてくれるかも?という期待がありましたが、話が進むごとにアディの精神状態が怪しくなっていき、もはやアディはハイブリッドと接触しないでくれ!という考えに変わりました。
研究所で出会ったワニのハイブリッドにも、一見傷つけないように優しく接しているように見えましたが、実際は貴重なモルモットとしてしか見ていませんでした。
その後に解剖されたワニのハイブリッドが映っていることから、アディが直接手をかけたことが推測されます。
ニワトリの解剖も行っていたことから、ハイブリッドとニワトリを同等に見ていると考えられます。
もともと妻のために研究を行っていましたが、ハイブリッドの惨状と研究に憑りつかれたアディを見た妻は離れることを決意しました。
アディは最後まで妻と研究の間で揺れ動いていましたが、妻が去ったことである意味自由になったとも言えます。
ここからは研究を邪魔するものが何もありません。
この状態のアディがどのようになるのか不安です。
研究所から手に入れた資料はエイミーによって燃やされてしまいましたが、最後にアラスカへ行こうとしていました。
アラスカにはガスの母親で研究にも詳しいバーディがいます。
この出会いがハイブリッドの犠牲を必要としない方向に進むのか、それともアディの暴走は加速していくのか心配です。
アディからしてみれば長い年月をかけた研究のゴールがやっと見えてきたところなので、ここで簡単にあきらめることは出来ないと思います。
ガスとの出会いを運命だと感じるようになったアディの今後が少し不安です。

 

アボット将軍の最後

アボット将軍

シーズン2でガスに立ちはだかった最大の脅威はアボット将軍率いるラストマンでしょう。
ラストマンは「人間ファースト」を掲げており、治療薬のためならハイブリッドも犠牲にします。
アボット将軍はカリスマ的な才能があり、窮地に陥った時でも部下は見捨てませんでした。
一方で目的のためなら手段を選ばないのも事実で、例えば治療薬のためにハイブリッドを捕まえたり、自分に支持を集めるために未完成の治療薬を患者に投与して奇跡を見せた後に、その患者を口封じのために殺害します。
この容赦なさというのは、過去からも感じられました。
アボット将軍と弟のジョニーはパンデミック前に父親から暴力を受けており、ジョニーのためを思ったアボット将軍は父親を殺害しました。
これを、ジョニーを思っての行動だと自身は説明していましたが、そのためなら殺害も正当化してしまうというところに少し恐怖を感じます。
しかし、これは同時に兄弟愛の証明にも見えます。
これまで何回もジョニーはアボット将軍を裏切ったともいえる行動をとっていましたが、その都度アボット将軍は見逃していました。
しかし、ジョニーがラストマンから離れると決断した際は後ろからジョニーを撃ちました。
ここは、ジョニーがラストマンを抜けるという裏切りから撃ったと考えることもできますし、崩壊した世界でジョニーを苦しませたくなかったと考えることもできます。
そんなアボット将軍ですが、最後にはガスが呼んだ動物によって息絶えました。
ガスを追い詰めた最後には、治療薬のためではなく、もはや鹿狩りのような気持ちで襲ってきていたことから、アボット将軍の怒りが感じ取れました。
アボット将軍のカリスマ性というのは妙な説得力があったのかもしれませんね。
アディ医師を3日眠らせなかったり、ジョニーに対する態度の変化を見るとそれは精神的支配のようにも感じます。

シーズン3につながる女性と考察

人間の代表

アボット将軍のプレゼンに出席し、他の出席者を皆殺しにするという異様な存在感を放った女性はシーズン3でアボット将軍に代わる新たなヴィランになるかもしれません。
この女性は目的のためなら手段を選ばないようでした。
シーズン2のラストでは謎の猛獣を飼いならしていることも示唆されていました。
これがシーズン3でのガスの障害となるのでしょうか?
一見、猛獣は大きな障害になりそうですが、シーズン2でガスは動物に指示を出すことができるようになっていました。
となると、それは大きな障害である猛獣の対処法にもなる気がします。
これではせっかくの大きな障害が障害として機能しません。
あくまで考察の域を出ない話ではありますが、シーズン2のガスを見るにそれは可能性としてありそうです。
もしかしたらそれ以外の障害があるかもしれませんが、シーズン2で人間と戦った後は、動物と理解し合うというはハイブリッドの未来を示す行動としては良いものではないでしょうか?
人間と動物の特徴を併せ持った「ハイブリッド」が今後の世界を導いていく新しい種族になることはこれまでの話からも想像できます。
そのため、シーズン3で敵として登場した猛獣と意思の疎通をして分かり合っていくということも十分考えられます。
少し危機感が弱く感じるシーズン3へのクリフハンガーでしたが、これは実際の所どう機能するのか気になる所です。
そして、肝心の謎の女性がどのように動くのかも気になります。

シーズン3はある?

シーズン3の更新が正式に決定しました!
配信日は決まっていませんが、キャスト陣のアナウンスと共にシーズン更新が明かされました。
現在判明している情報では、シーズン3がファイナルシーズンになるとの事です。
スイートトゥースはDCコミックスの大人向けカテゴリ【ヴァーティゴ】の同名コミックが原作です。
コミックのファンからはシーズン2の時点でコミックの3分の2が描き終わっていると言われていたので、次のシーズンがラストになることは納得です。
シーズン3がどんな物語になるのか今から楽しみです!
続報が判明し次第、シネマトレンドでも取り上げていくので、是非そちらのチェックしてみてください!

 

まとめ

今回は『スイート・トゥース: 鹿の角を持つ少年』シーズン2のネタバレ感想と考察をお届けしました!
シーズン1は序章のような感じでしたが、シーズン2では1つの区切りがつき、遂に疫病の原因と解決策が判明しそうです。
シーズン3のがファイナルシーズンになることが発表されており、今から楽しみです!
最後までご覧いただきありがとうございました!