こんにちは、シネマトレンドです。
今回はNetflixオリジナルドラマ【アーカイブ81】シーズン1のネタバレ感想・レビューをお届けします。
本作は、ビデオテープを架け橋に現代と1994年が交差するホラードラマです。
全体的に暗いトーンの映像でまとめられ、静かだが、どこか気味の悪い雰囲気を醸し出すストーリーに引き込まれました。
ネタバレ感想・レビューの前に【アーカイブ81】シーズン1の作品情報をお届けします。
【アーカイブ81】シーズン1_作品情報
本作は同名のポッドキャストが原作です。
ポッドキャストとはラジオのように音声だけの媒体で、ニュースや英会話、【アーカイブ81】のようなオーディオドラマも多くあります。
例えばMARVELからはウルヴァリンやブラック・ウィドウなど、他にも多くのキャラクターのポッドキャストが配信されています。
ポッドキャストはエピソードをダウンロードすることができるので、移動中にラジオ感覚で楽しむことができます!
本作でも、ダンの親友のマークがオーディオドラマの配信をしている場面があります。
【アーカイブ81】はポッドキャストで現在シーズン3まで配信されています。
原作通りに行くのであれば、ドラマも少なくともシーズン3までは制作できるかもしれません。
本作で個人的に嬉しかったのが、マット・マクゴーリの登場です。
マットは人気リーガルドラマ【殺人を無罪にする方法】でアッシャー・ミルストーン役でメインで出演していました。
最近【殺人を無罪にする方法】のファイナルシーズンを観ていたので、マットにまた会えた時は純粋に嬉しかったです(笑)
体型が少し変わっていましたが、ハンドジェスチャーなど小さな動作が同じだったので一気に親近感が沸きました。
【殺人を無罪にする方法】を観たことが無い方は是非観ることをオススメします!
ネタバレ感想・レビュー
本作はテープの修復を仕事としているダン(マムドゥ・アチー)が謎の企業『LMG』のヴァージル・ダベンポート(マーティン・ドノヴァン)から焼き焦げたビデオテープの修復を依頼されるところから始まります。
本作の面白かった点の1つが昔のビデオテープの映像です。
これまで手持ちカメラの視点を使ったPOV作品(point of view)として、【パラノーマル・アクティビティ】や劇中でも言われていた【ブレアウィッチ・プロジェクト】などがあります。
本作は、メロディ(ディナ・シハビ)のカメラ視点とダンの視聴者としての視点が分けられています。
POV作品の特徴として、臨場感のある映像が撮れるというメリットがありますが、カメラの視点に限定されてしまうため、距離のある複数の舞台を使うのが難しかったり、複雑な物語を展開しにくいというデメリットもあります。
しかし本作ではメロディのPOV視点とダンの視聴者視点が上手く融合されており、臨場感のある映像を使いながら複雑な物語を展開することができていました。
最終的にヴィッサーが火災で焼失してしまうということがすでに分かっている状況で何があったのか、そしてテープを見ている間に不思議と親近感が沸いてくるメロディの行く末などをビデオ視点と視聴者視点を上手く使って描いていました。
と言ってもシーズンを通してメロディがビデオテープのキャラクターとして登場するわけではなく、前半では現代のダンがメインで展開されていき、メロディはビデオテープの映像がメインですが、後半では逆に、1994年のメロディがメインとして描かれます。
その際、メロディはビデオテープのキャラクターではなく、実際に1994年を生きるメロディとして描かれています。
本作はミステリーホラーという複雑な物語構成なので、1994年をビデオテープではなく実際に描くことは良かったと思います。
そして、最後の数話は遂にダンとメロディが時間を超えて出会います。
私は最初【アーカイブ81】はリミテッドシリーズ(1シーズンだけの作品)だと思っていたので、少ない話数で物語を綺麗に完結できるのだろうかと、話数を重ねるごとに思っていました。
実際にはシーズン2を匂わせる終わり方をしましたが、シーズン1だけで観ても綺麗に終わっていたと思います。
シーズン1ではヴィッサーの謎のカルトや儀式、メロディの母親の行方やビデオテープの修復依頼をしてきたヴァージルの目的など、たくさんの謎がありましたが、それらはある程度上手く解決できていました。
シーズン2を匂わせる終わり方をした本作ですが、シーズン1でほとんどの謎を解決した今ではシーズン2は魔術のような軸にあるものを残しながら新しい物語が展開されていくのかもしれません。
ここで気になるのが、ダンの送られた場所についてです。
物語の終盤、ダンは別の世界から帰ることができずに取り残されてしまいました。
病院のベッドで目を覚ますとそこはヴィッサーで火事が起きた後の1994年でした。
ダンが入った別の世界は家族が生きていましたが、それはカエレゴが元の世界に帰らせないために引き留めるための幻です。
では、ダンが目を覚ました病院もカエレゴの幻なのでしょうか。
物語のラストでダンがいた場所はカエレゴの幻の世界ではなく、現実の1994年のようです。
カエレゴの幻の世界は周りにオーブが浮いているのですが、最後にダンがいた病室はオーブが飛んでいないことが理由です。
メロディが1994年から現代に来たことをを考えると逆も可能なのは納得です。
この展開がシーズン2でどう影響するのか楽しみです。
少し気になったのが、カエレゴのデザインです。
本作の重要な要素である悪魔のカエレゴですが、そのデザインが少しだけ残念でした。
序盤からテレビの砂嵐から微妙に姿を現したり、終盤では鏡にしっかり映っていたカエレゴですが、その見た目は悪魔というよりもむしろエイリアンに近いものでした。
出来れば同じNetflixオリジナル映画【ノー・ウェイ・アウト】やNetflixオリジナルドラマ【真夜中のミサ】のようなデザインだと、より異質なものというイメージが出ていたと思います。
しかし、もしかするとこれでも良いのかとも思います。
というのも、本作の悪魔カエレゴは実はエイリアンかもしれないからです。
これは私の考察になりますが、カエレゴや魔術と関係しているものをいくつか挙げると、彗星、音叉、光のベールなどがあります。
これらは宇宙と繋げることが可能なのかなと思いました。
まず彗星ですが、これはカエレゴが乗ってきた宇宙船のようなものとして考えることができます。
そして音叉は周波数を現しているのではないでしょうか。
スピリチュアルでは、周波数と次元が関係している様です。
もしかしたらカエレゴは自身の周波数を変化させることにより、異なる次元を行き来することができるのかもしれません。
そうすると、2次元のテレビの画面にいたことや、そこから出て3次元の世界に来ようとしていたことが説明できます。
最後に光のベールです。
これは別の世界(other world)と繋がっている光のベールで、ヴィッサーの火事の原因でもあります。
このベールはUFOからの光のようにとらえることができます。
UFOといえば光によって中へと吸い込まれるのを想像する人もいるのではないでしょうか。
この光のベールはUFOの光と同一と考えることができます。
そうすると、別の世界とは地球以外の世界、もしくは別の次元の世界であることが想像できます。
これらの事から、カエレゴはエイリアンであるという仮説を立てることができます。
話を戻すと、カエレゴのデザインが悪魔よりもエイリアンに近い理由が、カエレゴが実際にエイリアンであるということであれば、このデザインにも納得できます。
ここまでは私の考察ですが、シーズンが更新されるのであれば、カエレゴについて更なる深掘りがされると嬉しいです。
そしてカエレゴがエイリアンであることを願っています(笑)
全体的に静かで不穏な雰囲気が続く作品で引き込まれました。
衝撃のラストを迎えたシーズン1が今後どうなっていくのかが楽しみです!
シーズン2について
現時点でシーズン2への更新はアナウンスされていません。
しかし、終わり方的にシーズン2があることは想像できるので、続報を待ちましょう!
【アーカイブ81】シーズン1は多くの国でTOP10に入っているので期待できます。
さいごに
いかがだったでしょうか。
今回は【アーカイブ81】シーズン1のネタバレ感想・レビューをお届けしました!
最後までご覧いただきありがとうございました!